弊社の営業マンはGPS機能のついた携帯をもち、現在地から近くの法律事務所をサーチできたり、事務所名を入力しただけで、サーチする機能もそなわっている。
 奈良に営業に行った時です。まだ、訪問していない法律事務所を入力しサーチし、地図が表示されました。ところが、山手のため地図が漠然としていました。その付近までは駅から1キロほどでした。これは歩いてみようと試みました。
 それが、悪夢の始まりということは知りもえない事でした。
 確かにその付近まで来てたので、コンビニのおばちゃんに「この辺なんだけど」と尋ねると、「ああ、それなら、あっちだよ。」とお聞きし、「ありがとうございました。」と言い残し、何も買わないまま出ました。ところが、その辺りに行ってみたけど、見当たらないので、付近の住人に尋ねてみると「その町じゃないよ。」と言われて、全く違うところにきてしまいました。
 さらに、自分がどこにいるのかもわからなくなり、不安になってきました。それでもGPSを頼りに2時間歩き続け、「絶対、見つけてやる。」とまるで、カジキでも釣り上げるような意気込みでフツフツと力がこもってきて目が炎のようになっていました。
 ついに、発見!「やったー!カジキを釣り上げたぞー!」と雄たけびをあげるような私でした。 しかし、こで、力つき。「さて、どうやって帰ろう。ここどこ?」みたいな感じで、バス停を運良く見つけました。1時間に1本。しかも、ラストのバス。まだ、5分あるラッキー。
 しかり、ラッキーではなかった。こない。いつまでたってもこない。20分がすぎたので、バスの営業所に電話を入れてみました。「ああ、もうバスないよ。おわりー。」とのこと。「えー。」タクシーもあまりない所、もはや力つきている。
 でも、時刻表には確かにある。「ようし、もう一度電話をかけてみよう。」とすると、ただ、遅れているだけとのこと。「なんだ、だまされるところだった。」
 バスが遅れてやってきた。まさに、それは無人島にいる私に助けにきた船のように見えた。